小論文が書けない人に試してほしい!文章力を鍛える方法5選

「センスが無いから文章が書けない」

「小論文があるからこの学部の受験は諦めた」

「数千文字のレポートとか無理ゲー」

こんな感じで、文章を書くように言われた途端に諦めていませんか?

様々な場面で求められる文章力は、ちょっとしたトレーニングで伸ばすことができます。

今回は、 文章が書けなくて困っている人に試してほしい『文章力を鍛えるトレーニング方法』をご紹介します。

文章を書くのに必要な力とは?

文章力として求められている力は、 「伝えたいことを誰にでも正確に伝える文章を書く力」です。

もう少し細かく分けると、

  • 書く内容を整理する力
  • 展開を考える構成力
  • 語彙力
  • 正しく伝える表現力

などが文章力として求められています。
どんな内容を、どの順番で、どんな言葉を使って、どんな文章にすればよいかということですね。

では、どのようなトレーニングを行うとこれらの力を育てることができるのでしょうか?

文章力を鍛える方法5選

文章力を鍛える方法①いろんな文章を読んでみる

文章力をあげる第一歩はいろんな文章に触れてみるところから始まります。

最初は 自分の興味のある内容からでOKです。小説でもいいですし、好きな雑誌のコラムでもよいでしょう。

気になるネットニュースがあれば、そういうところから始めても構いません。まずは社会に公開されている文章をいろいろ読んでみることがポイントです。

特に オススメなのは新聞

新聞には記事だけでなく小説、コラム、広告など様々な文章が掲載されています。文章を読むことに慣れてきたら、次の2つの行動にチャレンジしてみましょう。

  1. 良いと感じた文章を書き写す
  2. どうしてその文章が良いと感じたのか分析する

自分が良いと感じた文章は、 自分が文章を書く時の手本になります

  • どういう流れで話すとわかりやすいのか
  • どのくらいの文章が適切なのか
  • 漢字とひらがなのバランスや句読点のタイミングはどうなっているか

よい文章の特徴を理解することがよい文章を書く第一歩です。

文章力を鍛える方法②日記やSNSなどで文章を書くことに慣れる

文章力UPで一番大切なのは 「文章を書くことに慣れる」ということです。

いざ文章を書く練習をしようと思っても、いきなり真っ白な原稿用紙と向かい合うというとはハードルが高いです。そこで、まずは 自分が取り組みやすい形で文章を書いて表現するという経験を積みましょう。

紙に手書きしてもいいですし、スマホやパソコンを使ってもかまいません。

SNSなどで投稿するのもいいですね。 短い文章で言いたいことを伝えるのは、わかりやすい文章を書く訓練になるので一石二鳥です。

文章を書くことに慣れてきたら、 書いた文章を自分で読み返してみましょう。できたら音読することがオススメです。

よい文章は言葉のテンポがよく、句読点の位置が適切なので音読しやすくなっています。

読んでみて読みづらいところがないか、後から読んでみるとわかりにくい表現がないか、自分の文章を客観的にみることで直すべきポイントを把握できます。

文章力を鍛える方法③型に合わせて書いてみる

文章にはいくつかわかりやすいとされている構成(話の流れ)があり、その型に合わせて書くことで結論や主張の伝わりやすい文章を書くことができます。

今回は、受験の小論文問題や大学のレポートでも使いやすい型を紹介します。

どちらも 結論を最初に述べているので相手に内容が伝わりやすく、 話の軸がブレないというメリットがあります。

PREP法

PREP法は次の4つの順番で文章を書く方法で、それぞれの頭文字をとった名前になっています。

  1. Point(結論):最も伝えたいポイント
  2. Reason(理由):結論に至った理由
  3. Example(具体例):具体例
  4. Point(結論):もっとも伝えたいポイントを最後にもう1度

具体的な根拠があるときに使いやすい形で、 最初に述べた結論を最後にもう1度述べることで結論を強く主張できます。

ポイントは 結論と理由、具体例を対応させること。

言いたいことと理由がかみ合ってなかったり、具体例が理由を補強するような内容じゃなかったりすると何を言いたいのかわからなくなってしまうので要注意です。

PREP法を用いた例

  1. 私は夏より冬の方が過ごしやすいと思います。
  2. なぜなら、夏の気候よりも冬の気候の方が予想しやすいからです。
  3. 例えば、夏は急なゲリラ豪雨が発生し、予想外の悪天候に見舞われることがあります。しかし、冬にそういう急な天候悪化は少なく、雨になるか雪になるかぐらいで予報通りの悪天候であることが多いと感じます。
  4. このような理由から、私は夏よりも冬の方が過ごしやすいと思います。

SDS法

SDS法は次の3つの順番で文章を書く方法で、 PREP法よりもさらにシンプルな構成になっています。

  1. Summary(全体の概要):最も伝えたいポイントを述べる
  2. Details(詳細):ポイントを具体的に説明する
  3. Summary(まとめ):話全体をまとめる

日常の中でよく聞くスタイルで、 最初に何について話をするのか伝えるので読み手が心構えをしやすく伝えたいことをスムーズに説明することができます。

SDS法を用いた例

  1. 続いては今日のお天気について紹介します。
  2. 今日は朝から爽やかな快晴で、午後になっても天気が崩れることはなさそうです。風も穏やかな南風が吹くと思います。最高気温は27度で昨日と同じぐらいです。

今日は洗濯物がよく乾く、絶好の洗濯日和でしょう。

文章力を鍛える方法④マインドマップを使ってみる

マインドマップとは、 頭で考えた内容を図で表現していくツールで、メインとなる内容を中心として、そこから枝分かれした関連する内容を放射状に記録していくものです

  • 情報を整理することができる
  • アイデアや発想を思いつきやすくなる

などのメリットがあります。

視覚化することで自分が考えていることを整理できるので、文章に書く内容を考えるときや構成(書く順番)を考えるときに便利です。

文章力を鍛える方法④理由を考える習慣をつける

わかりやすく説得力のある文章に必須なのが 「理由」です。

どうしてそう思ったのかを読み手である第三者に伝えるためには、まずは自分がそう思った理由を自覚しないといけません。

例えば、お昼に学食でカレーを頼んだ時、どうしてカレーにしたのか友だちに説明できますか?

反射的に「なんとなく」と考えた人は、もう少し踏み込んで考えてみましょう。

お腹は減っているのか、減っていないのか。体調はいいのか悪いのか。カレーが好きなのかそうでもないのか。時間があるのかないのか……。

カレーに決めたということは、何かしらカレーにしようと思った理由があるはずです。

そういった 何気ない日々の行動の理由を論理的に考えることで、実際に文章を書く時にも具体的な根拠を考えることができるようになっていきます。

文章力は日々のトレーニングでUPする

文章力は、学校の課題や受験だけでなくコミュニケーションや仕事にも影響する能力です。

文章を書くのが苦手で書けなくて困っている人でも、よい文章の特徴を学び、わかりやすく表現する練習をすることで文章は書けるようになります。

大切なのはやってみること。文章を書くこともトライ&エラーで上達していくものです。

自分ができそうなことからチャレンジしてみましょう!

まとめ

文章力:伝えたいことを誰にでも正確に伝える文章を書く力

文章力をUPするトレーニング方法

  1. いろんな文章を読んでみる
  2. 日記やSNSなどで文章を書くことに慣れる
  3. 型に合わせて書いてみる
  4. マインドマップを使ってみる
  5. 理由を考える習慣をつける

参考

みんなのキャリア相談室|【文章力とは】全ビジネスマンの必須能力!文章力を鍛える方法8選|良い文章の特徴も紹介
ライカツ|毎日10分!文章力をアップさせる18のトレーニング方法
Edraw|マインドマップって何?脱・初心者ための入門知識