FP2級、FP3級の勉強をアプリで始めたいけど、どのアプリをどんな風に使っていけばいいんだろう…とお悩みではありませんか?
今回は無料・有料のFPの勉強アプリを効果的な勉強方法と一緒に厳選してご紹介します。
FPの勉強アプリは多数リリースされていますが、それぞれ特徴も異なります。アプリでの勉強はコスパも高く、短時間でもしっかりと勉強することが可能です。
ぜひ自分に合うアプリを見つけてFPの試験に合格しましょう!
FP2級とFP3級の特徴
FP2級と3級のそれぞれに求められる知識や実務レベルは、特に定義づけされているわけではありません。
しかし、出題される問題や実際に金融コンサルタント、ライフプランナーとして活躍されている方を見ると以下のように説明できるでしょう。
FP3級はライフプランナーの入口
FP3級では基本的なライフプランナーとしての倫理観が養われ、金融コンサルタントとしての初歩的な知識を身につけられます。
実際に金融コンサルタントとしてキャリアを築くためには、やはりFP2級程度の知識を備えている必要があります。しかし、FP2級の知識はFP3級で出題される知識がベースとなっています。
そのため、まずは 基礎的なライフプランの設計に関する用語や提案、簡単な計算方法はFP3級で押さえましょう。
顧客が抱える問題を発見し、どのアプローチが望ましいのかを考えられるレベルの知識を習得する資格です。
FP2級は実務経験を積んで独立も狙える
FP3級と比較すると、より実務的な知識を得ることが可能です。試験の出題範囲もFP3級と比べてより広く、深いものになっています。
銀行員や保険会社の営業員など、顧客へライフプランの提案を行う仕事をする人にとっては、取得すれば信頼性が高まることから取得を奨励されるケースも多いです。
実際にライフプランナーとして活躍する金融コンサルタントの中には、 FP2級という肩書を武器に活躍している人も多く、書籍やWEB上の記事などでもよく見かけます。
FP2級を取得し実務経験を積めば、将来は独立することも可能かもしれません。
FP2級では顧客が抱える問題を発見するだけではなく、具体的な提案を行うことができるレベルの知識を習得することが期待できます。
FP2級・FP3級の勉強におすすめのアプリ
紹介するアプリを一覧表にまとめました。気になるアプリから詳細を見てみましょう。
全問正解付 FP2級・FP3級一問一答 | FP2級-試験対策アプリ・FP3級-資格試験対策問題集 | FP2級-試験対策問題集・FP3級-資格試験対策 | FP2級・FP3級 過去問題説集 | FP3級 学科試験(過去問踏襲) | FP2級 受験対策【学科】 | |
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価格 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
対応OS | iOS | iOS | iOS | iOS Android | iOS Android | iOS Android |
対応レベル | 2級、3級 | 2級、3級 | 2級、3級 | 2級、3級 | 3級 | 2級 |
問題形式 | ・一問一答 | ・問題演習 ・ミス問題のみの復習 ・テストモード(ランダムで10問) | ・問題演習 ・ミス問題のみの復習 ・テストモード(ランダムで10問) | ・過去問題演習 | ・リマインダー機能(タイマー) ・穴埋め形式の暗記モード | ・過去問題演習(4択) ・正誤問題 ・各分野ごとの参考資料 ・穴埋め式暗記ノート |
課金 | 有 | 有 | 有 | 無 | 無 | 有 |
課金詳細 | 310問の追加(FP2級860円、FP3級730円) | LEVEL2とLEVEL3の問題がそれぞれ追加:490円 | MIDDLEとHIGHレベルの問題が追加:490円 | – | – | 730円ですべての問題が解放 |
まずはFP2級・FP3級の両方がリリースされているアプリをご紹介します。
全問正解付 FP2級・FP3級一問一答
- 対応OS:iOS:13.6以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:あり
問題数の追加(310問):FP2級860円、FP3級730円
【収録されているモード・機能】
- 一問一答
【特徴】
- 2連続正解済みの問題が判別できる仕組み
- 解説が丁寧で問題によっては 図解あり
- 出題問題に関連した用語も一緒に解説されている
【効果的な使い方】
解説がしっかりしているので、その点を活かした勉強方法がおすすめです。具体的には以下の通りです。
- 数回全体の問題を解き、ミスした問題は解説で確認する
- 何度か解いたら正解した問題も含め、解説をじっくり読みながらもう1度解く
- 連続でミスした問題が理解できたかもう1度解きなおして確認する
- 正解した問題も、他に関連する用語や他の選択肢が正解あるいは不正解な理由を説明できるようにする
アプリに収録されている問題はどれも押さえておきたい基本的な問題です。そのため、 まずは2回~3回ほどすべての問題を解いてみることをおすすめします。
数回解けば、1度ミスしただけで理解できるようになった問題と、連続でミスをしてしまい理解が難しい問題が分かれてくると思います。
その後、今度は解説をじっくり読みながらもう1通り解いてみると、不正解だった問題への理解が深まるはずです
このときは不正解になってしまった問題を理解すると同時に、 正解した問題についても解説をしっかり読むことをおすすめします。
理由はアプリの特徴でも紹介した通り、問題に関連する用語も一緒に解説されている場合があるからです。
正解した問題は、他の選択肢に出てきた用語に替えられて出題される可能性もあります。
そのため、単純にどの選択肢が正解なのかというだけではなく、 他の選択肢が誤りである理由や、正しい用語の解説・どこを直せば正答になるのかまで理解できるようになるのが理想です。
図解が載っている場合は、その図も覚えてしまうことをおすすめします。
FP2級 試験対策アプリ・FP3級 資格試験対策問題集
こちらのアプリはタイトルが異なりますが、中身の構成は全く同じです。
- 対応OS:iOS:9.0以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:あり
LEVEL2とLEVEL3の問題がそれぞれ追加:490円
【収録されているモード・機能】
- 問題演習
- ミス問題のみの復習
- テストモード(ランダムで10問)
- テーマ別問題演習
【特徴】
- シンプルなデザインで使いやすい
- 基礎的な問題を収録
- 初めてアプリでFPの勉強をする人向き
【効果的な使い方】
1セット10問など自分なりに解く 問題数や範囲を区切り、こまめに復習しながら勉強するのがおすすめです。
すべての問題を解いてからミスした問題を解きなおそうとすると、問題数が多すぎて学習意欲の低下につながってしまうかもしれません。
ミスした問題がゼロになってから次の10問解くなど、ミスはなるべく早いうちに復習しておくと安心ですね。
あるいは問題数ごとに区切りをつけてこまめな復習をすることで、短期的な反復練習をしやすくなり知識の定着が期待できます。
課金した場合はより難易度の高い問題にも挑戦できますが、まずは基本的な問題を押さえることをおすすめします。
FP2級 試験対策問題集・FP3級 資格試験対策
こちらのアプリもFP3級とFP2級でタイトルは異なるものの、シリーズとしては同じものです。
- 対応OS:iOS:9.0以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:あり
MIDDLEとHIGHレベルの問題が追加(490円)
【収録されているモード・機能】
- 問題演習
- ミス問題のみの復習
- テストモード(ランダムで10問)
- テーマ別問題演習
【アプリの特徴】
- 「FP3級 資格試験対策問題集」、「FP2級 試験対策アプリ」と構成は同じ
- 収録されている問題は上記のアプリとは異なる
- デザインのテイストが優しく使いやすい
- 無料版では10問までテスト可能
【効果的な使い方】
先に紹介した「FP3級 資格試験対策問題集」と「FP2級 試験対策アプリ」と同じように、 問題数や出題分野で区切って勉強するのがおすすめです。
ミスした問題は一区切りごとに復習することで、解いたことを忘れないうちに記憶に定着させられます。
また、無料版はEASYレベルの問題だけですが、 課金すればより難易度の高い問題にも挑戦できます。
もし課金をした場合は、各難易度の問題を5問ずつ解くなどすればバランスよく学習できるでしょう。
問題が難しくなるほど理解にも時間がかかり、解きなおす回数も増えていきます。しかし、一番重要なのは基本問題を落とさないことです。
応用問題ばかりを解いていると、次第に基本的な知識を忘れてしまう可能性があります。そのため、 勉強量はあくまでも一番初歩のレベルと中間レベルに多く比重を置くことをおすすめします。
FP2級・FP3級 過去問題説集
- 対応OSiOS:11.0以上、Android:5.1以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:なし
【収録されているモード・機能】
- 過去問題演習
【特徴】
- FP2級、FP3級の両方あり
- 過去5回分の過去問を収録済み(2021年9月、2021年5月、2021年1月、2020年9月、2020年1月)
- 実技試験の問題も収録してある
- 1問1問にタイトルがついてあり何についての問題か見て分かる
- 無料にもかかわらず 問題数のボリュームが多い
【効果的な使い方】
過去問が収録されているので、時間に余裕があるときの勉強に向いています。
もちろん、隙間時間での学習にも利用出来ますが、できればまずは 時間を計り、本番を意識して一通り解くことをおすすめします。
一気にすべての問題を解くことが難しい場合は問題ごとに自分で制限時間をつくり、部分ごとに解いていくことで時間を意識しながら取り組めます。
もしくは、問題に何について問われているかタイトルがついているので、自分が知識を深めたい問題をピンポントで探し出すのも効果的です。
1回分解いた後に 自分が苦手意識を持っている問題をピックアップして取り組むことで、過去問については満点が取れるようになるのが理想です。
何度も解いていると慣れてしまうので、1度満点が取れた過去問についてはしばらく時間を空けて解きなおすのがおすすめです。
そうすることで定期的な模擬試験のような感覚での利用が期待できます。他のFPの勉強アプリを利用している場合は、実力試しの試験として解いてみる方法もあります。
実技の問題は電卓の使用が必要ですが、時間がないときや電卓を使えない環境にいるときは、解説を読むだけでも学科試験の対策として応用できるでしょう。
FP3級の勉強におすすめのアプリ
FP3級 学科試験(過去問踏襲)
- 対応OS:iOS12.0以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:なし
【収録されているモード・機能】
- 試験日までの日数カウントダウン
- リマインダー機能(タイマー)
- 穴埋め形式の暗記モード
【特徴】
- 無料アプリにもかかわらず 収録問題数が非常に多い
- 全ての分野について50問以上収録済み
- 収録問題の多くが過去に出題されたもの
【効果的な使い方】
他のアプリや教材で一通り知識を入れて、 ある程度の実力がついてから利用するのがおすすめです。
理由は、 問題の出題形式がランダムだからです。収録されている問題数は圧倒的ですが、それらがランダムで出題されるとなると、一定の知識がない場合は全く解けない問題が多く混じってしまう可能性もあります。
まだFP3級の勉強を始めて日が浅い場合は難易度の低い問題から解いたり、出題頻度順に解いた方が理解が進むと考えられます。
そこで、最初は他のアプリや教材を使って体系的に学習し、実力がついてきたらこちらのアプリを利用するのがおすすめです。
最初からこのアプリで勉強する場合は、 穴埋め式の暗記モードがおすすめです。文章全体に目を通すことで、穴埋めになっている箇所以外の部分も頭に入ってきます。
この圧倒的な問題数とリマインダー機能を利用して毎日トレーニングをすれば、問題を解くのがどれくらい速くなったのか確認しながら学習できます。
試験日までの日数をカウントダウンできるので、リマインダー機能とも併せて適切なスケジュールや時間管理をしやすいですね。
FP2級の勉強におすすめのアプリ
FP2級 受験対策【学科】
- 対応OS:iOS:12.0以上
- アプリの価格:無料
- 課金の有無:あり
730円ですべての問題が解放
【収録されているモード・機能】
- 過去問題演習(4択)
- 正誤問題
- 各分野ごとの参考資料
- 穴埋め式暗記ノート
- 分野ごとの正答率や得意不得意が分かるグラフ
- ランダム出題機能
【特徴】
- 課金しての利用が基本
- 成績照会のバラエティが豊富
- 過去問から選出されている問題を収録
- 問題によっては図での解説付き
- 問題の収録数が多く解説もボリュームがある
【効果的な使い方】
勉強を始めたばかりのうちは、 正誤問題から取り掛かることをおすすめします。
理由は4択式の問題よりもサクサク進めることができ、ストレスが少ないからです。1問ずつ正解した問題も解説を読むことで、しっかりと記憶に定着されていきます。
解説が非常に丁寧で 図解もあるので、図も一緒に覚えるとより確実です。正誤問題である程度知識がついたら、4択式の問題に挑戦してみると良いでしょう。
4択式の問題を解くときは、単に正答を選べたかどうかだけではなく、 1つ1つの選択肢についてどこが間違っているのか、どう直せば正解になるのかが分かるレベルまで勉強すると効果的です。
そうすれば、もし本番で少し違う角度から問題を出された際にもうまく対応できます。
特徴でも紹介した通り、こちらのアプリは分野ごとの正答率なども見れるようになっています。通常、FPの勉強アプリはどの問題を間違えたのかが分かる機能しかついていません。
それに対してこちらのアプリは 自分はどの分野が得意、あるいは苦手なのかも一目で分かるようなグラフが用意されています。
極端に成績が悪い状態を作らなければ、ある程度は得意・不得意の差が出ることは悪いこととはいえません。
苦手な分野は基本問題と少し応用的な問題まで解ければ十分でしょう。得意な分野については発展問題や出題頻度の低い問題まで押さえておくと安心です。
無料版はお試し程度なので、基本的には有料アプリと考えて良いです。
アプリでFPの勉強はコスパ良し!自分に合うアプリで効率を上げよう
FP3級とFP2級は人気の資格なため、多くの勉強アプリがリリースされています。
FPの勉強をアプリで行うことで、重たい教材を持ち歩いたり、確認したかった部分が後回しになってしまうことを回避できるというメリットがあります。
また、教材であれば値段も1,000円を超えるものが多いと思いますが、アプリは課金したとしても1,000円以内に収まるものが多いです。そのコスパの良さもアプリでFPの勉強をする魅力だといえますね。
FP3級に関しては出題範囲もそれほど広くないため、今回ご紹介したアプリをしっかりと毎日やり込めばかなり合格に近づくと考えられます。
FP2級は出題範囲が広がり、内容もより深い理解が求められるので難易度は高くなりますが、FP勉強アプリを活用することで短時間でもしっかり知識を集積できます。
今回はそれぞれのアプリの特徴を活かした効果的な勉強方法をご紹介しました。自分が好きな勉強方法に合ったFPの勉強アプリを組み合わせるなどして、ぜひFP3級・FP2級の合格を狙っていきましょう!
参考
一般社団法人 金融財政事情研究会|ファイナンシャル・プランニング技能検定
試験科目及びその範囲