生物基礎が苦手で思うように点数が取れない、効率的な暗記方法を知りたいと考えたことはありませんか?
また、一次試験でしか使用しないから対策に時間をかけたくないという人や、センター試験が共通テストに変わり、具体的にどのような対策をしたらよいのか不安に思っている人も多いでしょう。
生物基礎は暗記するだけの科目と思っている人がいるかもしれませんが、ただ用語を覚えるだけでは不十分で、 用語同士の相互作用を把握しなければ得点は伸びません。
また、問題文が長く、文章の本筋と直接関係ないことを聞かれることがあるのも生物基礎の問題の特徴です。そのため、用語の説明文をただ丸暗記するだけではそれらの問題に対応しきれないのです。
これからみなさんに生物基礎の暗記方法をご紹介します。生物基礎の暗記は インプットとアウトプットを並行して行うことがポイントになります。自分の理解の段階と照らし合わせて、効率のよい勉強法を探してみてください。
生物基礎の効率の良い暗記方法
生物基礎の暗記方法① 用語に慣れる
1番目の暗記方法は用語に慣れることです。生物基礎にはとにかく覚えるべき用語が多いので、まずは用語に一通り目を通しましょう。
前提として、教科書や参考書をじっくり読むことはとても大切なことです。しかし、教科書を全て読むには根気も時間も必要で苦手意識がある状態ではなかなか進まなかったり、後回しにしたりしてしまいがちです。
なので、 まずは参考書やインターネットで用語の一覧を調べ、その説明を読むところから始めてみてください。そのうえで、説明を読んでも意味が分からない用語だけ教科書や資料集、参考書を読めばよいのです。
この段階では用語の説明を完璧に覚える必要はありません。まず全体を見渡し、 それぞれの用語に見覚えがあるという状態になったら、次の段階に進みましょう。
生物基礎の暗記方法② 図やイラストでまとめる
2番目の暗記方法は図やイラストでまとめることです。覚えた用語を、教科書や参考書を参考にして見やすい図やイラストにしてみましょう。
また、学校や塾の授業やインターネット上の映像授業なども活用し、現象の流れを把握しましょう。
自分で手を動かすことでより用語を覚えやすくなりますし、 用語同士の関係を視覚的につかむことができます。用語をバラバラに覚えるよりも図を覚えてしまう方がたくさんのことを一気に覚えることができます。
初めは教科書や資料集の図を写して構いませんが、 最終的には自分の頭の中で考えて図をかけるようにしましょう。さらにその図を描きながら、 流れを口に出して説明すると、より記憶が残りやすくなります。
丸暗記した文章ではなく自分の感覚で説明できるようになっていると、共通テストのひねった出題形式にも対応できるようになります。
生物基礎の暗記方法③ 問題集を解く
3つ目の暗記方法は、問題集を解くことです。ある程度用語を覚えたら、問題集に取り掛かりましょう。図を描く練習と、問題集を解くのを並行して行っていきます。
問題を解いたら解説はよく読みましょう。暗記不足で間違えたのか、ケアレスミスか、問題文の読み違いかなど、間違えた理由を自分で考えることが大切です。
暗記を完璧にしてから問題に取り組むのではなく、問題を解いていく過程で記憶を定着させる方が時間の効率が良いです。問題をたくさん解いて、聞いたことがある問題を増やしていきましょう。
また、間違えた問題を書き留めておくノートを作り、それを定期的に見返すようにすれば記憶の穴をふさぐことできるでしょう。問題を解くだけで満足せずしっかり復習しましょう。
基礎問題に慣れてきたら論述問題や実験の考察問題にも取り組んでみましょう。図で理解したことをちゃんと自分の言葉で説明したり、問題に出てくる具体的な事例に知識を応用したりする訓練をします。
論述問題の答え合わせをする場合はただ解答を写すのではなく、自分の書いた答案と解答とでどの言葉や言い回しが違うのかを注意して見ましょう。
自分が正確に覚えていなかったり勘違いしたりしている箇所が見つかることがあります。なお、 時短のために頭の中で大筋を考えるだけで済ませるのは危険です。
それで満足していると、実際の試験中に思った通りに言葉がまとまらず、焦ってパフォーマンスが低下してしまう可能性があるので注意しましょう。
生物基礎の暗記方法④ 共通テストの対策問題やセンター試験の過去問を繰り返し解く
4つ目の暗記方法は、共通テストの対策問題やセンター試験の過去問を解くことです。知識が完璧になる前で構いません。
かなり覚えてきたかなと思ったら、早めにセンター試験の過去問を解いてみましょう。 センター試験の過去問をたくさん解くことは知識の定着と傾向の把握が同時に行えるとても効率のよい勉強方法です。
センター試験は分野を幅広く出題する傾向にあり、アウトプットの学習に最適です。あまり問題集を解く時間を取れない場合は、初めから演習としてセンター試験に取り組むとよいでしょう。
また、共通テスト以外で生物基礎を使用する家政系志望などの方は自分の志望校の過去問に取り組みましょう。演習不足を感じる場合はセンター試験や共通テストの過去問も活用するのもよいでしょう。
慣れてきたら、共通テストやセンター試験の過去問を解くときには 必ず時間を計るようにしましょう。共通テストはどの科目も制限時間が短くなっています。
生物基礎は他の理科基礎の科目と合わせて60分となっているので、もう一方の科目の得意加減にもよりますが、30分程度で片づけなければなりません。
焦ってうまく思い出せないということがないように、演習を進めながら瞬発力も鍛えていきましょう。
時間を計るときはこちらの記事を参考にしてみてください。
共通テストになってから追加された「思考力を問う問題」の対策には、試行問題や過去問、各出版社から出ている共通テストの傾向問題などを解くとよいでしょう。センター試験の過去問でもある程度対策は可能です。
まとめ
生物基礎の暗記のコツは、とにかく用語同士を結び付けて覚えることです。用語を詰め込むのではなく、図やイラストを使用して覚えることを楽しみましょう。
生物基礎や生物は暗記科目でつまらないと思っている人が多いかもしれませんが、仕組みが分かってくれば奥の深い面白い科目です。もちろん必要とされる暗記量は他の科目よりも多いですが、効率よく覚えて、生物基礎を得意科目にしてください。
参考文献
さくさく勉強法│苦手でも大丈夫!生物を得点するためのコツをとことん解説