単語帳アプリとは、自分で作った単語を登録して、自分だけのオリジナル単語帳を作ることができるアプリのことです。
昨今では紙の単語帳だけでなく、スマートフォン向けに様々な単語帳アプリが提供されています。
しかし、紙の単語帳と単語帳アプリ、どちらが勉強に効果的なのでしょうか?
今回は紙の単語帳ではなく単語帳アプリを利用する5つのメリットと、単語帳アプリの効果的な使い方を具体的に紹介します。
単語帳アプリを使用する5つのメリット
メリット①場所や時間に関係なく、空いた時間に単語帳を開ける
単語帳アプリを使うメリットの1つ目は、「場所や時間を選ばず使える」ことです。
紙の単語帳と違い、単語帳アプリはスマートフォン1つで操作できます。
さらに、冊子を持ち歩く必要がないだけでなく、片手でも簡単に操作できます。
そのため、混雑した電車の中や旅行先など、ありとあらゆる場面でスキマ時間を使って単語帳を見れるのです。
メリット②シャッフル機能や暗記テスト機能で効率的に暗記が可能
紙の単語帳で勉強する場合、単語帳に書かれている位置や順番で答えを覚えてしまうことがよくあります。
単語帳アプリはこの問題を解消する機能として「シャッフル機能」を搭載しています。
シャッフル機能とは、単語の順番を自動的にシャッフルしてくれる機能です。この機能を使うと、常にランダムな順番で回答ができるのです。
また、単語帳アプリでは苦手な単語をピックアップし、その単語だけの暗記テストができます。
過去に間違えた問題・単語を「アプリ」が自動的にピックアップする機能や、自分の苦手な単語を選んで暗記テストを行う機能などもあります。
紙の単語帳では覚えていない単語は付箋を貼ったり、ペンで印をつけたりする必要があります。
単語帳アプリなら苦手な単語を自動で集め、いつでもランダムな順番で暗記テストができます。また、勉強するたびに苦手な問題を簡単に更新できます。
メリット③複数の単語帳を1つのアプリで管理できる
単語帳アプリは、単語帳を複数のフォルダに分類して管理できます。
「定期テストの英単語」「共通テストの英単語」といった目的別の分類や、「古文の単語帳」「日本史の単語帳」といった科目別の単語帳を作成することができます。
紙の単語帳しか使わないと、複数の単語帳を持ち運びすることになりますが、 単語帳アプリを使えば単語帳を1つのアプリへ集約できます。
メリット④カードごとに画像や音声を設定できる
単語帳アプリの大きな特徴として、画像や音声を設定できることが挙げられます。
例えば、「apple」という単語には「apple」という答えと同時に、「apple」という音とリンゴの画像を設定可能です。
また世界史の単語を暗記するカードには、関連する肖像画や絵画の画像をセットすることも可能です。
単語の羅列だけでなく画像や音も一緒に確認すると、視覚や聴覚など多角的な刺激で効率よく学習できるのです。
メリット⑤忘却曲線に合わせて復習するタイミングを通知してくれる
単語帳アプリの中には、効果的な復習のタイミングを管理するものがあります。
人間の記憶力が低下する速度を表す「エビングハウスの忘却曲線」に基づいた実験では、最初に単語を覚えてから1日、1週間、1ヶ月…と復習することで、ユーザーは徐々に短時間で単語を思い出せるようになることが分かったのだそうです。
大量の単語を決まった時間に復習するよう管理するのは大変ですが、単語帳アプリを使えば、最適なタイミングで簡単に復習するできます。
単語帳アプリの効果的な使い方
効果的な使い方①アプリの機能を使って自分に合った暗記方法を実践する
人間には視覚から情報を得るのが得意な「視覚優位型」、聴覚から情報を得るのが得意な「聴覚優位型」など、さまざまなタイプがあります。
そのため、効率よく暗記できる学習法も人によって異なる。単語を見るだけでいいという人もいれば、発音を聞く方が楽という人もいます。
また、画像や絵と組み合わせて視覚的に認識し、単語を覚えるのが得意な人もいるでしょう。
単語帳アプリは、画像や音声の設定やデップ(dep)機能など、さまざまな機能を備えています。
また、単語帳アプリでは「単語→単語」という形式だけではなく、4択問題や入力式問題、画像問題などさまざまな形式の問題を作成できます。
これにより、マーク式から作文式まで、本番の試験形式に合わせた多様な形式の問題の作成が可能になります。
効果的な使い方②紙の単語帳と単語帳アプリを併用する
単語帳アプリには、紙の単語帳にはない多くの利点があります。
しかし、すべての単語を単語帳アプリだけで学習するのは効率的ではありません。
なぜなら、単語帳アプリは一つ一つ手作業で単語を登録する場合が多く、試験勉強に必要な単語を全て網羅することは現実的ではないからです。
一方、紙の単語帳はアプリケーションごとに必要な単語を網羅できます。
例えば、紙の単語帳『古文単語315』では、大学受験に必要な古文単語を315語収録しています。
つまり、紙の単語帳と単語帳アプリのどちらにもメリットがあるのです。では、それぞれの良さを活かすにはどうしたらいいのでしょうか。
紙の単語帳と単語帳アプリの両方を使う方法として、紙の単語帳で苦手な単語だけを単語帳アプリに登録する方法があります。
まず、紙の総合単語帳で繰り返し単語に目を通します。ある程度進んだら、特に覚えにくい単語を選んで単語帳アプリに登録するとよいでしょう。
苦手な単語だけを登録することで、復習の頻度が上がり、シャッフル機能や暗記テスト機能でより集中的に暗記することができます。
おすすめの単語帳アプリ紹介
最後に、単語帳アプリを紹介します。自分好みのアプリを探してぜひインストールしてみてください。
レビュー評価が高い単語帳アプリ
App StoreやGoogle Playの評価が高い単語帳アプリをまとめて紹介しています。どれも多くの人が使っていて機能としては十分なモノばかりです!
無料で使える単語帳アプリ
単語帳アプリの中でも機能の大半が無料で使えるアプリを紹介しています。アプリを使いたいけど、お金は払いたくない…!という人におすすめです。
PCで編集できる単語帳アプリ
自分で単語帳を作る際、PCでがっつりまとめて編集したい!という人はこちらで紹介するアプリをぜひ活用してみるのがおすすめです!
まとめ:単語帳アプリは上手く使えば受験勉強での大きな武器になる
単語帳アプリには、紙の単語帳にはない様々な機能やメリットがあります。
受験勉強において必要に応じて単語帳アプリを使うことで、大幅に学習効率をアップできると言えます。
単語帳アプリと紙の単語帳にはそれぞれのメリットがあり、組み合わせて使用することでより大きな効果を得ることができます。
受験勉強を進める上での参考にしてみてください!
参考文献
University of Waterloo│Curve of Forgetting