単語帳を英語以外で使えないのものか、と思ったことはありませんか?
実は単語帳は英語以外にもさまざまなシーンで使いやすく、どんな暗記にも便利なことをご存知でしょうか。
今回は、英語以外での単語帳の使い方を5つ紹介します。
単語帳は100円ショップ等でも気軽に入手できるほか、近年はスマホアプリでの提供も多くおこなわれています。
スキマ時間を効果的に暗記に当てるためにも、ぜひ参考にしてみましょう!
英語以外におすすめ!単語帳の効果的な使い方5選
英語以外の使い方①漢字の暗記に使う
単語帳は、漢字の書き取り・音読み・訓読みの暗記に使うことが可能です。
表に漢字を書き、裏に音読み・訓読みを同時に記載しておくことで、捲りながら暗記ができるでしょう。
また、漢検などでよく問われる 四字熟語・対義語・類義語・同音異字・同訓異字・部首・送り仮名の反復にもおすすめです。
特に四字熟語は漢字の書き取りだけでなく意味も問われることがあるため、併せて対策しておきましょう。
英語以外の使い方②古文単語の暗記に使う
古文単語は聞き慣れない表現を使うことも多く、現代語訳とごちゃ混ぜに覚えてしまい、失点しやすい単元です。
そのため、単語帳を使って効果的に暗記していきましょう。
例えば、 単語帳の片面に「あやし」などの古文単語を書き、裏面に「みなれない・物珍しい」などの現代語訳を書くのがよいでしょう。
現代で「あやし」といえば「怪しい・疑わしい」などの意味が想像されますが、古文では少しニュアンスが異なることを覚えていくのがポイントです。
英語以外の使い方③数学・理科の公式暗記に使う
数学・理科科目における公式暗記にも、単語帳が有効です。
例えば、数学における方程式の範囲では、加法の交換法則・加法の結合法則・分配法則などがよく使われます。
関数における変化の割合を求める公式や、 図形の表面積・体積・円周の長さを求める公式などもあります。
抜け・漏れがないかチェックしながら単語帳を作りましょう。
理科分野においても、圧力の公式・密度計算・質量パーセント濃度計算など多くの問題で公式が使われます。
化学反応式など「暗記しないと解けない」問題もあるため、積極的に活用していくのがポイントです。
英語以外の使い方④年号の暗記に使う
日本史・世界史などの歴史科目では、時に年号の暗記が必須になることがあります。
特に難関校の入試問題では、複数の年号を提示して正しいものを選択させたり、複数のできごとを提示して時系列順に並び替えたりするような問題が出されます。
全ての年号を丸暗記する必要はありませんが、 歴史上大きな転換点となった事件・戦争やおおまかな流れを掴むためにも、覚えておいて損はないでしょう。
年号暗記に単語帳を使う場合、 基本的には片側一方通行で使用するのがおすすめです。
「応仁の乱」と記載したページの裏に「1467年」と書いたり、「第一次世界大戦」の裏に「1914年~1918年」と書いたりして勉強していきましょう。
年号だけを提示されてできごとの内容を問われるケースはほぼないため、 できごとから年号をイメージできるようにすれば十分です。
英語以外の使い方⑤社会用語の暗記に使う
社会科における新出用語は多く、英単語・漢字・古文単語と並んで対策が必要な単元です。
日本史・世界史の場合は、 歴史用語やできごとの名前と内容をリンクさせるような単語帳にするのがよいでしょう。
一方に「聖徳太子が603年に制定した、律令制における位階級の名前は?」と書き、もう一方に「冠位十二階」と書くことで、 一問一答問題集のような形式で活用できます。
少しレベルを上げたい場合は逆から読み、「冠位十二階」という単語の内容を自分で説明できるようにするのがよいでしょう。
同様に、地理・公民(政治経済や倫理など)の進出用語にも活用できます。
偏西風によってどんな影響が出ているのか、衆議院と参議院の違いは何かなど、短文で答える癖をつけられれば、暗記だけでなく表現力アップの効果も期待できます。
今後入試形式が変わって記述力を求める学校が多くなる可能性もありますので、日々コツコツ練習していきましょう。
単語帳の更に効果的な使い方!3つの注意点
最後に、単語帳をより効果的に使うための注意点を紹介します。
前述したように複数の科目で使うことはもちろんですが、それ以外の要素も抑え、短時間でもしっかり暗記できるよう工夫していきましょう。
注意点①単語帳に余計なことは書かない
単語帳に書き込む内容は、 シンプルかつ簡潔にまとめましょう。
余計なメモやマメ知識は書かず、 一瞬パッと目を通しただけでも内容が分かるようにするのがポイントです。
多くの場合、単語帳は机に向かってペンを持てないシーンで活用します。
電車・バスでの移動中や、テレビCMの合間、 ちょっとした休憩時間などに活用することが多いでしょう。
単語帳自体が冗長に作られているとそれだけでやる気をなくしてしまうケースもあるため、「パッと見て分かる」程度に作り込んでいくのが理想です。
注意点②完璧な単語帳を作ろうとしない
単語帳は新しい知識をインプットするタイミングで都度更新していくべきものです。
最初から完璧な単語帳を作ろうとした場合、単語帳の作成だけでかなり時間がかかり、完了した頃にはドッと疲れてしまうでしょう。
例えば、中学3年間で習う新しい英単語を一度に単語帳へ起こそうとする人がいないように、 試験範囲や学びたい範囲に合わせて都度作り上げていくことがおすすめです。
また新しい範囲に進もうとするときに内容を追加し、少しずつ知識を増やしていきましょう。
注意点③100%覚えたものは削除していく
単語帳は、基本的に新しく知識を吸収したいときに使うものです。
そのため、 100%自信を持って覚えたといえるページはちぎり取るなどして、どんどん削除していきましょう。
知っている用語の暗記にばかりチャレンジするのは学習効率が悪く、「もう知っていることだから」とだらだら続ける原因になりかねません。
高校生が小学校の範囲の漢字帳を使わないのと同じく、完璧に覚えられたものは改めて復習する必要がないでしょう。
その分の労力を問題演習や過去問演習に充て、暗記の範囲を飛び出して実践的な学習をしていくことをおすすめします。
まとめ
単語帳はどんな科目の用語・公式・年号暗記にも活用できるマルチツールです。
作り方次第ではどんな内容にもアレンジできるので、工夫していきましょう。
スキマ時間を使ってコツコツ復習していけば、小テストや定期テストでもしっかり得点へとつなげられそうですね。