【勉強仲間の作り方】友達と一緒にモチベーションを高めよう!

「孤独に勉強するのは辛い」「モチベーションが維持できない」といった経験はありませんか。そもそも一人で黙々と勉強することはとても大変なことです。

その解決策として勉強仲間を作り、仲間とともに課題に取り組むことが挙げられます。今回は勉強仲間を作ることで得られるメリットとネットで作る方法について紹介します。

勉強仲間を作るべき人の特徴

勉強仲間を作るべき人の特徴について解説します。一人で黙々と勉強するのは、モチベーション維持の観点からしんどくなることは誰にでもあります。そういった時に助け合える仲間がいるのはとても心強い事です。

ここでは、勉強仲間を作るべき人の特徴について3つとりあげます。もし当てはまっていると感じたら、積極的に勉強仲間を作ってみることをオススメします。

特徴① 孤独が辛い人

「孤独が辛い人」は 勉強仲間ができると、モチベーションが上がる傾向にあります。一人で勉強に取り組んでいる時は、理解できないポイントにつまずいてしまうとそこから勉強が止まってしまう傾向があります。

そういった時に、わからないポイントを共有し 勉強する上での大変さを共感できる仲間がいると、失いかけたモチベーションを取り戻すことにつながります

一人で黙々と作業することが好きな人はさておき、人と関わり合いながら課題に取り組みたい人は、勉強仲間を作ることで勉強がよりスムーズに進むでしょう。

特徴② チームプレイが得意な人

「チームプレイが得意な人」も仲間を作ることで効率的に勉強を進められます。人それぞれ得意分野や苦手分野が異なるため、 お互いに分からないところを教え合うという勉強法は非常に優れた勉強法になります。

勉強を教えてくれる先生も数が限られているため、いつでも質問できるとは限りません。そのような時に気軽に勉強を教え合える仲間の存在は非常に心強いです。

また、勉強するべき範囲を仲間の中で分担し、 個々に勉強した範囲を互いに教えあうという勉強法も試験勉強を進める上では非常に有効のやり方だといえます。

特徴③ 高めあえる友人が存在する人

身の回りに「高めあえる友人が存在する人」はそのような友人を勉強仲間に誘うことで、お互いの能力を高めあう環境をつくることが可能です。

自分と同じくらいの能力を持ち、かつ勉強仲間になることをいとわない友人と共に勉強することでモチベーション維持はもちろんのこと、新しい気づきを得ることもできます。

一つの課題を解決するにしても、アプローチの仕方は人それぞれです。他の人の勉強方法を目の当たりにすることで、良いところを自分の勉強に取り入れることができます。

このように 周囲との交流の中で、自分とは違う視点を取り入れることが大切な考え方になります。

勉強仲間を作るメリット:内発的動機が芽生える

勉強仲間を作るとどのようなメリットが得られるのでしょうか。仲間を作り課題に一緒に取り組むことで得られる効果を、心理学的な知見から深掘りしていきます。

勉強仲間を作るメリットとして 「内発的動機が芽生える」ことが挙げられます。まず「内発的動機」とは何か説明します。

内発的動機とは、 心理学者のエドワード・L・デシが提唱した「人間のモチベーションの源」を表す概念です。

もっと簡単な言葉で表現すると、 「人間のモチベーションは、作業の報酬によって得られるものではなく、作業自体が楽しくなることで得られるものである。」といった考え方です。

この考え方を証明する有名な実験に「ソマ・パズルによる実験」があげられます。

この実験はパズルを30分間解くことで報酬がもらえるグループと、報酬がもらえないグループに分けパズルを解いてもらいます。

その後の8分間の自由時間に自発的にパズルを解くかどうかをそれぞれのグループで観察するものでした。

この実験は「報酬がもらえるグループよりも報酬がもらえないグループのほうが自由時間に長くパズルを解いていた」という結果になりました。

この実験結果から、 報酬がもらえるから頑張るというモチベーションは限定的であり、作業が楽しいから頑張るというモチベーションは根源的であることがわかります。

このことからわかるように、 勉強という行動を楽しむこと自体が大きなモチベーションにつながるといえます。勉強を楽しむために「仲間と一緒に取り組むこと」が内発的動機付けに大きくかかわってきます。
次にその理由を紹介します 。

内発的動機がモチベーション維持につながる理由

内発的動機がモチベーション維持につながる理由は3つあります。

理由① 自律性が高まるから

内発的動機が高まると、誰かに指示されたりしなくても自分の意思で主体的に行動できるようになります。 主体的に動く自律性が高まるとモチベーションが維持しやすくなります

理由② 有能感が高まるから

これは主体的な行動をし、ポジティブな結果が出れば、自分自身の能力の高さを知るきっかけになります。その結果もっと頑張ろうという気持ちが湧いてくることにつながり、モチベーションアップになります。

理由③ 周囲との関係がを深まるから

これがまさに勉強仲間を作るのがモチベーションを保つ理由です。「人とうまくコミュニケーションを取れている」「その関係性に満足している」といった状態は、物事を前向きに取り込む心理状態を作り出します。

勉強仲間を作ることで周囲との関係性を深めることができ、それが最終的には内発的動機付けを生み出すことになるため、高いモチベーションを維持することにつながるのです。

勉強仲間を作る方法

勉強仲間を作る具体的な方法として、オンラインでの作り方とオフラインでの作り方の2つの方法を提案します。

仲間と一緒に勉強することで「内発的動機付け」を芽生えさせ、高いモチベーションを保ちつつ勉強を進めていきましょう。

方法① SNSを用いて学習内容を共有する

勉強仲間を作る効果的な方法として、オンラインでは SNS を用いることをオススメします。用いるサービスは自分が使いやすいものに限定すると良いでしょう。

オンラインでの友達は場所が離れていても関係なくやり取りできるため、周囲に同じ志を持った友人がいない人は活用しない手はないでしょう 。

ただし、SNS毎に向き不向きがあるため、その特徴について理解した上で用いることをおすすめします。

「Twitter」 は短文を投稿できるため、学習内容の共有や勉強の記録を投稿するのに効果的です。 勉強アカウントを作成し、フォロワーと進捗を共有し合うという方法もあります。

「instagram」は写真を投稿するのに特化しているため自分の勉強風景や綺麗にまとめられたノートを投稿し、情報共有するときに重宝します。

他人の情報もキャッチしやすいため、 良い他人の環境や勉強方法を真似して取り入れるのもいいでしょう。

「LINE」では同じ目的を持った者同士が集まれるトークルームが作れます。 勉強仲間用のグループLINEを作成し、日々の進捗を友人に報告するというやり方があります。

グループLINEで報告し合うと友人の進捗を肌で知ることが出来るため、自分が怠けていたら危機感を感じることもできます。

このように自分がどういった情報を発信し、どのような仲間とともに勉強していきたいのかをイメージすることでどの SNS を使うべきか決めるといいでしょう。

方法② 同じ志の友人を集めて勉強会を開く

周囲にやる気のある友人がいる人は、そういった友人を集めて勉強会を開くのも効果的です。学校から出された宿題ではなく、仲間の中で互いに宿題を出し合うことでモチベーションを維持し合うことができます。

このとき注意が必要なのは宿題の出し方です。学校は、「○○までに××ページまで解いてくる」という宿題の出し方です。

しかし、勉強仲間で宿題を出し合う時は「○○までにこの問題をみんなに説明できるようにしてくる」というやり方が良いでしょう。問題を解くだけではその問題の本質を理解しているかどうかはわかりません。

一方、友人に説明するという目標に向かって問題を解いていると、 どこが分からないのかについて徹底的に向き合うことになります

自分が分からないと思ったところは 周囲も理解につまずく可能性が高いため、自分のつまずきポイントとその解決策を伝え合うことで自分の勉強にもなると同時に仲間のレベルも高まります。

このように友人と一緒に学力の底上げができ、モチベーションを高く維持することにつながるのです。

まとめ

勉強仲間を作ることで、モチベーションが高く維持できるのは「内発的動機」を刺激するからです。

勉強は一人で黙々とやるものというイメージが強いですが、周囲と関わり合いながら課題を突破していくという経験は自分自身大いに成長させてくれます。

オンラインでもオフラインでもどちらでも構わないので、勉強仲間を作ったことがない人は一度試してみることをオススメします。

 

参考文献

エドワード・L. デシ ほか(1999)『人を伸ばす力: 内発と自律のすすめ』
グローバル採用ナビ│内発的動機付けとは?【外発的動機付けとの違いやメリット等について】
武田塾│受験勉強で効率を上げるSNS「勉強垢」の使い方を解説します
日本の資格検定│モチベーションを上げる勉強×SNSのススメ ~その勉強時間、映えさせてみませんか?
Katsuiku Education Foundation【やる気を出す方法】心理学からみた「やる気」と動機付け