暗記ができないを何とかしたい!超基本的な4つの原因と克服方法

「暗記が大の苦手です。どうしても覚えられなくて困っています!」

「覚えたと思っていたのに、いつの間にか忘れてしまうんです…」

学校のテストや入試、資格試験などに向けて勉強をしているとき、暗記に苦労しているという人は多いのではないでしょうか。

苦手な暗記さえ克服できれば、きっと良い点が取れるのにと歯がゆい思いをしている人もいると思います。

ひと口に暗記が苦手だと言っても、その原因はいくつかのタイプがあります。 苦手を克服するためには、それぞれの原因に合わせた対策をしていかなければなりません

この記事では、まず 暗記がうまくいかない4つの原因とその特徴について詳しく解説していきます。

そして、 それらへの対処法も3つご紹介します。

しっかり読んで、自分がどのタイプに当てはまるのか確認してみてください。
そのうえで、どうやったら克服できるのか一緒に考えていきましょう。

暗記ができない人の4つの原因

さっそく、暗記がうまくいかない原因を解説していきます。原因の中には、 勉強法に関わるもの 記憶の仕組みに関わるもの メンタルに関わるものがあります。

それぞれが結びついて原因となっていることもありますから、複数のタイプに当てはまることもあるでしょう。ぜひ、全てに目を通してみてください。

原因①暗記法が自分に合っていない

まず、暗記法が自分に合っていないという原因があります。

友だちのしている暗記法を真似したり、先生から教わった暗記法を実践したけれど、暗記ができるようにならないと悩んでいる人はいませんか。

さまざまな暗記法に挑戦してみるのは良いことですが、 自分に合わないものを継続してしまうのは効率が悪いですね。

読む、書く、声に出すなど、どういう暗記法が合うかは人それぞれです。

特に、 目で読むだけで暗記ができてしまうという人はとても少ないです。

一般的には動作を伴った方法をとる方が覚えやすいです。

読むだけの暗記法を実践して覚えられずに困っているという人は、 手や口を動かす暗記法を試した方がいいかもしれません。

暗記が苦手という人は、自分に合った暗記法に出会えるよう工夫してみましょう。

原因②繰り返し覚えようとしていない

暗記のためには繰り返しが重要です。

人間が物事を記憶する仕組みをご存じでしょうか。実は、記憶には 短期記憶と長期記憶の2種類が存在します。

短期記憶は、その名の通り短期間のみ覚えていられる記憶であり、長期記憶はその反対に、年単位でも覚えていられる記憶です。

暗記が苦手だという人は、 覚えたい単語などの長期記憶ができていないということになります。

「小テストの直前に英単語を急いで覚えて何とか乗り切ったけれど、数カ月後の中間テストでは1つも思い出せなかった」という経験はありませんか?

これは、英単語を短期記憶としては覚えていたものの、長期記憶とはなっていなかったということです。

長期記憶として暗記したいことを定着させるためには、 繰り返しが重要です。

先ほどの英単語も、小テスト前のわずかな時間で頭に入ったと思い込み、復習をしなかったことで長期記憶にならなかったのです。

人間は忘れる生き物ですから、暗記したいことは定期的に復習して記憶に定着させるようにしましょう。

原因③やみくもに暗記しようとしている

ただ覚えることしか考えていないということはありませんか。

たとえば漢字を覚えるとき、漢字の形と読みを覚えれば十分だと考え、何度もその漢字1文字を書き続けるという人は多いでしょう。

ですが、いざ国語のテストの本文中で漢字を問われると、どの漢字だったか思い出せないことがあると思います。

やみくもに暗記をしようとすることの落とし穴はここにあります。

覚えたつもりが、その漢字の実際の使われ方や、他の物事と結びつけた位置づけを理解していないのです。そのため、肝心なところで思い出せなくなってしまっているのです。

深く理解したうえで記憶することはとても重要です。

漢字で言えば、 どんな文脈で、どんな漢字と一緒に使われやすいのかなどといった周辺知識も覚えると良いでしょう。

暗記した物事を自分のものとして使える状態にしておくことが大切ですね。

原因④自分は暗記が苦手だと信じている

暗記でつまづいた経験を引きずってしまっていないか、自分で振り返ってみましょう。

自己暗示のようなものですが、 自分は暗記が苦手だと強く思っていると、本来は暗記できるはずのことでも覚えられなくなってしまうものです。

「どうせ勉強したって覚えられない」「またあのときのテストのように、単語を忘れて赤点だ」など、自分の中で諦めの気持ちがあると、暗記をするやる気も出てきませんよね。

スポーツ選手は自分が最高のパフォーマンスをしている姿をイメージしながら練習し、試合に臨むというメンタルトレーニングをよく取り入れます。

これは暗記とは異なる場面ではありますが、それほど 自分の持つイメージの力は強いのです。

暗記への苦手意識を捨てて、暗記できると信じて挑戦することも大切です。

暗記ができないを克服する3つの方法

ここまでのところで、自分が暗記を苦手としている原因を見つけることができたでしょうか。

原因が明らかになったら、的確に対処していけば苦手な暗記も克服できるはずですので安心してください。

これから、ここまでに紹介した4つの原因のうち3つに対応する対処方法を紹介していきます。

最後の1つ「自分は暗記が苦手だと信じている」については、3つの対処方法を実践し気持ちを切り替えていくことで克服できるかと思います。

ぜひ3つの対処方法を実践して、暗記に役立ててくださいね。

克服する方法①新しい暗記法を試してみる

暗記法が自分に合っていない場合は、思い切って新しい暗記法を試してみて、自分に最適のものを探し出すと良いでしょう。

まずは、 これまでの自分がどんな暗記法をしていたか振り返ってみてください。そして、次はどんな暗記法を試すか考えましょう。

「読む暗記法→書く暗記法」「書く暗記法→声に出す暗記法」のように、大きく方法を変えるのも良いですね。

また「単語を書く暗記法→単語を含む文章をまるごと書く暗記法」のように、スタイルで工夫をしてみるのも有効です。

変わり種としては「手を叩いてリズムを取りながら声に出す暗記法」などもありますよ。

暗記法を変えると気分も変わります。自分は暗記は苦手だからと諦めていた人も、方法が変われば克服できるはずだとポジティブに考えましょう。

勉強にはトライアンドエラーがつきものですから、過去の失敗にとらわれずに挑戦していってくださいね。

克服する方法②定期的な復習をする

先ほどお伝えしたように、暗記とは長期記憶として覚えることです。

長期記憶に必要不可欠な繰り返し、つまり 復習を意識的におこなうようにしましょう

授業で聞いたことや本で読んだことなどは、まず短期記憶として保持されます。

短期記憶は1日もたたずに失われてしまうこともあるので、復習は早い段階で始めると良いでしょう。

1度目の復習は、その知識を得た当日にするのが理想的です。

その後も週末に復習、月末に復習というように ペースを決めて繰り返すと、短期記憶が長期記憶へと変化するはずです。

定期的な復習は「これだけ自分は努力を積み重ねてきた」という自信にもつながります。

今はまだ暗記に苦手意識を持っている人も、 自分が頑張ったことに目を向けてやる気を高めていきましょう

克服する方法③理解を深めながら暗記する

暗記したいことについて、しっかりと理解を深めた状態で覚えるよう心がけましょう。

たとえば、漢字や英単語は文章の中で使うため、数学の公式は問題に合わせて応用して使うために覚えますね。

そのような目的を達成するには、自分が使いこなせるほど理解したうえで暗記する必要があります。

ですから「この単語の意味は?」「この公式はどんな場面で使える?」など、 自分で掘り下げて考えながら暗記していってください。

理解できたという経験によって、一歩前進したことを実感するできるでしょう。

暗記への苦手意識を消していくことにも役立ちますから、ぜひ試してみてくださいね。

まとめ

この記事では暗記がうまくいかない原因と克服法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。原因をつきとめたら、苦手だと諦めてしまう気持ちを切り替えて、ぜひ克服法を実践してみてくださいね。

【参考】

テックキャンプ ブログ|大人になると暗記ができない?その理由とNGな暗記方法を解説

キズキ共育塾|暗記の方法、オススメ9選!暗記の仕組み、暗記ができない3つの原因も解説

東大セミナー|長期記憶のメカニズムを知り効率的に勉強しよう!

アクシブアカデミー|知らないと損する関連付けの威力。高校生がするべき勉強法!