音楽を聴きながらでも暗記はできるのか?暗記に向いている音楽について解説

暗記は音楽を聴きながらやっても効果があるのか?

勉強が苦手な人にとっては、限られた時間の中で、少しでも効率良く暗記したいものですよね。

結論から言うと、 音楽を聴きながらでも暗記の勉強はできます。

ただし、どんな音楽でも良いわけではではないです。

そこでこの記事では、暗記に向いている音楽と向いていない音楽のジャンルとその理由について紹介します。

暗記に向いている音楽のジャンル

音楽を聴くと、やる気が出たり、リラックスしたりと良い効果があるのは誰もが経験済みですよね。

暗記に必要な集中力と記憶力にも、音楽は良い効果があることがわかっています。

音楽を聴きながらの勉強は、映画やドラマなどのサウンドトラックと同じで、 情報に対する感度を高める効果があるからです。

音楽の中でも、暗記に向いたジャンルがあるので、上手に活用して暗記の効率アップを目ざしましょう。

向いている音楽のジャンル① 自然音

鳥のさえずり 川の流れ、 雨音などの自然音は、暗記に最適な音楽ジャンルの一つです。

最適な理由は次の2つになります。

  • α波が発生し、集中力と暗記力が高まる
  • 歌詞がなく、気が散らない

鳥のさえずりや雨音などの自然音には、 人間の生体リズムと一致する「1/fゆらぎ」が発生しています。

この「1/fゆらぎ」によって、脳がリラックスしたα波状態になることで、集中力と暗記力が高まります。

また、自然音には歌詞がなく、 暗記対象以外の余計な情報が入ってくることがないことも、暗記に向いている理由の一つです。

とは言え、自然音のある環境をわざわざ探し、そこで暗記するのは現実的でありません。

自然音が収録されたCDや、 サブスクリプションサービスで聴くことが可能なので、これらを利用すると良いでしょう。

Youtubeで音声だけ聴くのも手軽にできる良い方法です。ぜひ試してください。

向いている音楽のジャンル② クラシック

クラシック音楽も、暗記に向いている音楽ジャンルの一つで、理由は3つ挙げられます。

  • やる気が高まる
  • α波で集中力・暗記力が高まる
  • 歌詞がなく気が散らない

クラシック音楽は一曲が長く、様々なメロディーパターンが繰り返されることなく続くものが多いのが特徴です。

脳は複雑で新しく、意外性のあるものをインプットすると活性化するため、これがやる気に繋がります。

クラシック音楽も、自然音と同様にリラックス効果のある1/fゆらぎが発生するため、集中力と暗記力が高まります。

また、歌詞がなく、 余計な単語が頭に入ってこないことも、暗記に向いている特徴の一つです。

ただ、クラシックであればどんな楽曲でも良いかと言うと、実はそうでもありません。

オーケストラのような豪勢な楽曲でなく、 ピアノやバイオリンを主としたシンプルで静かな旋律で、長くパターンが多い楽曲がおすすめです。

モーツァルトやバッハなどの作曲家の楽曲が良いとされています。

自分で探すのが大変な方には、勉強向けのまとめCDが出ているので活用するとよいでしょう。

また、 サブスクリプションサービスの利用もおすすめです。

向いている音楽のジャンル③ インストゥルメンタル

インストゥルメンタルは、歌詞がなく楽器だけで演奏された曲で、暗記に向いている音楽ジャンルの一つです。

次の2つの理由から暗記に向いています。

  • やる気が出る点
  • リラックスできる点

やる気を出したいのなら、 好きな映画やアニメ、ゲームのサントラがおすすめ

リラックスしたいのなら、 ピアノやオルゴールなどの静かな曲を選ぶと良いでしょう。

少し賑やかな楽曲が良ければ、ジャズやボサノバなどのジャンルもおすすめです。

軽快な音楽で気分も良くなりますからね。

インストゥルメンタルであっても、 歌詞がある楽曲を編曲したものは暗記には不向きです。

メロディーを聴くことで歌詞が頭に浮かんできてしまい、それが暗記の妨げになるためです。

インストゥルメンタルもCDやサブスクリプションサービスで、簡単に聴くことができるので、暗記がうまくいかないときは活用しましょう。

暗記に向いていない音楽のジャンル

暗記中に聴いてしまうと、逆に集中できずに、効率が落ちてしまう音楽のジャンルもあります。

ここで紹介するジャンルを避けることで、苦手な暗記を克服しましょう。

向いていない音楽のジャンル① 歌詞のある曲

J-POPなどの 歌詞のある曲は、暗記する際に聴くジャンルとしては向いていません
その理由は2つあります。

  • 暗記に集中できない
  • 歌詞が頭に入ってしまう

暗記は知らない言葉や単語を覚える作業で、 暗記対象のみに集中することが重要です。

歌詞がある曲の場合、どうしても歌詞の言葉も同時に頭に入ってきてしまい、暗記対象のインプットの邪魔になってしまいます。

歌詞を知っている曲であってもそうでなくても、歌の方に集中力を奪われてしまうので、おすすめできません

向いていない音楽のジャンル② アップテンポで単調な曲

アップテンポで単調な曲も、暗記する時には聴かない方が良いでしょう。
その理由は次の2つです。

  • うるさくて集中できない
  • 脳が活性化しない

そもそもアップテンポで単調な曲は、うるさくて耳についてしまうため、暗記に集中できません。

また、 脳は複雑で新しいものに対して活性化される性質があるため、このような曲では脳が活性化されず、暗記が思うように進まない原因になります。

アップテンポで単調な曲は、休憩時間などに聴くようにして、 勉強中は脳が活性化し邪魔にならない曲を聴くようにしましょう。

まとめ

暗記に向いている音楽のジャンル

  • 自然音
  • クラシック
  • インストゥルメンタル

暗記に向いていない音楽ジャンル

  • 歌詞のある曲
  • アップテンポで単調な曲

今回は、暗記に向いている音楽ジャンルについて解説しました。

暗記は、苦手な人にとっては苦しくて仕方ないものです。しかし、試験や資格勉強では避けて通ることはできません。

そこで、苦手意識を少しでも克服し効率を上げるために、暗記に向いている音楽を聴きながら勉強してはいかがでしょうか。

ここで紹介した音楽ジャンルは、すべてCDで購入でき、最近流行りのサブスクリプションサービスでも簡単に聴くことができます。

またYoutubeで音声だけ聴くこともできるので、暗記が思うように進まない方は、今日から始めてみると良いでしょう。


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参考

TABI LABO│音楽を聞きながら作業をすると、記憶力・集中力が上がる(米研究)
明光プラス │勉強中に音楽を聴くのはあり?音楽がもたらす効果を徹底解説
武者 利光(1980)『ゆらぎの世界―自然界の1/fゆらぎの不思議』