「世界史でどうしても点数が伸びない…」という方に、暗記力が悪い方はほとんどいません。
どちらかというと、暗記法に改善点のある方が多いです。そこで、この記事では世界史の暗記法を5つご紹介します。
1~4つ目は、世界史を勉強する方全員に実践して欲しいこと、5つ目は2次試験で世界史を使う方にチャレンジして頂きたいことです。
世界史は暗記科目なので、コツコツ続けていけば、
「なんとなく苦手意識がある」「全体的によくわからない」という状態から、「安定的に点数がとれる得意科目になった!」「全体的に分かってきたら楽しいかも!」と徐々に自信がついてきます。
ぜひ、この記事でご紹介する暗記法を参考にしてみてくださいね。
世界史の具体的な暗記法
暗記法① 流れを掴むために先生になりきる
世界史の大枠を頭に入れるには、自分が世界史の先生になったつもりで世界史の流れを説明することが有効です。
説明すると言っても、もちろん先生も生徒も私一人だけですが、立ち上がり体を動かして話すというだけで良い気分転換にもなります。
具体的な手順は以下1~3のとおりです。
スムーズに説明できるようになるまで、繰り返し説明しましょう。
- 歴史の流れを理解しながら、教科書・ノートを読む
※大まかな流れをつかむために、ざっくりと年表を作成するのも効果的 - 1で頭に入れた内容を教科書・ノートを見ずに、口頭で説明する
※先生になりきることが大事! - 上手く説明できなかった箇所は、教科書・ノートで再確認
※この際、自分が覚えられない箇所をきちんと把握する
教科書を単に読むだけでは、歴史の流れをきちんと掴めていないことが多々あります。
そこで、教科書の通読とアウトプットをセットで行い、理解の程度を確かめていくことが大切です。
口頭でのアウトプットは、書いて覚える方法よりも時間の短縮が期待できます。
また、流れを掴むという意味では、歴史漫画を読むこともおすすめです。
ただし、メインの勉強方法というより、時間のある時や休憩時に読むくらいの位置づけにとどめておきましょう。
中々覚えられない分野をピックアップして読むのもおすすめです。
暗記法② 覚えづらいところはスマホで撮影or携帯用メモに記載する
世界史を勉強していく中で、「この分野はどうしても覚えられないな」「国の位置関係がややこしい」と感じることは多々あるでしょう。
このような場合、覚えられない箇所は、スマホで撮影orメモにまとめて、スキマ時間に見返すことが大切です。
スマホやメモは片手でパッと開けるので、教科書・ノートをわざわざ開くよりも、心理的・物理的なハードルは低くなります。
時短・管理のしやすさという点では、スマホで撮影することをおすすめします。
管理方法について、分野ごとにフォルダを作成する方法もありますが、記憶の定着度合いによってフォルダを2つにわけることも有効です。
それは「完璧には頭に入っていないもの」と「完全に暗記できたもの」の2つです。さらに記憶の定着度合いに関わらず、重要項目はお気に入りに登録して、定期的に見返すといいでしょう。
人間の脳の構造上、1回で完璧に覚えることは不可能で、地道に反復しなければ暗記することはできません。
そのため、通学中・就寝前など、時間を見つけて、繰り返し復習することを心掛けましょう。
暗記法③ 間違えた箇所はできるだけ教科書に集約する
テストで迷った、もしくは間違えた問題はなるべく教科書に集約しましょう。
テストで間違えた箇所を復習することも大事ですが、一度復習したきりだと、受験本番にはすっかり忘れてしまっています。
定期的にテスト問題を解き直すことも考えられますが、時間もかかりますし、テストで間違えた問題をもう一度間違えることが多いです。
そこで、効率的に時間を使うために、テキストを見たら自分の苦手箇所がパッと分かるようにしておきましょう。テキストに集約していく中で、定番のひっかけ問題に気づくこともできます。
また、テキストに書き込む際は、消えるボールペン・消える蛍光ペンを使うことがおすすめです。
書き間違えた時に、一番キレイに修正できます。さらに、必要に応じて、付せんをうまく使うと、たくさん書き込みをしても見やすいテキストが完成します。
暗記法④ 授業はしっかり聞く
世界史に苦手意識のある方は、まず授業をしっかり聞きましょう。どうしても集中できない方は、先生の話す内容を全て要約してメモにとってみてください。
板書だけでは、あとで見返した時にうまく理解できないこともありますので、先生が口頭で補足した内容をメモするクセは、世界史を理解する上で身に着けて良いでしょう。
さらに、雑談もノートにメモをとるとさらにいいです。授業内容に少し関係のある話から先生が好きなアイドルの話まで…詳細にメモを取っていくと、あとでノートを見返したときにクスッと笑えたりして、少し勉強が楽しくなります。
イヤな気分でノートを勉強するより、楽しい気分で勉強した方が、記憶の定着率も格段にアップします。
暗記法⑤ 現代ニュースを見て理解を深める
こちらの方法は、受験において世界史が重要な位置を占める方にとってやっておいた方が良いことです。
世界史とは私たちの祖先が歩んで来た記録であり、現在と繋がっています。
そのため、私たちが新聞で目にする事件・戦争は、歴史的なしがらみによって発生することも多々あります。
例えば、アフガニスタン戦争は冷戦による軍事クーデターにより発生し、さらに遡ると冷戦は、第二次世界大戦後のヤルタ会談が原因で起こったといわれています。
つまり世界的な戦争・事件のほとんどは、いきなり起こったわけではなくきちんと背景があるのです。
このように世界史を単に昔話として捉えるのではなく、現代ニュースを見る中で紐づけられると世界史へより関心が高まるのではないでしょうか。
世界史の流れをより深く理解するという意味でも効果的です。
世界史の流れをしっかり理解することは、忘れにくさにも直結するので、ぜひ実践していただければと思います。