日本史の政党の覚え方をどこよりもわかりやすく解説!

日本史で最も理解が難しい分野の一つが「政党」です。

明治以降から政治が発展し、様々な政党の結成や分裂、融合、解散が起こります。

政党の変遷は当時の政治情勢と複雑に絡み合っているので簡単には理解できないものです。

ただ日本史の試験では、政党名の記述や正誤問題などがよく出題されるので、主要な政党は覚えておかなければなりません。

本記事では政党の変遷をどのように理解すればよいのか、どうすれば効率的に暗記できるかを紹介していきます。

主に戦前が出題の中心となるため、今回は戦前の政党のみにフォーカスし、3つの覚え方を詳しく解説します。

日本史の政党の覚え方3選!

政党の覚え方①各党の関係性に注目する

まずは時系列に沿ってどんな政党があったのかを可視化してみましょう。

すべての政党を把握する必要はないので、ここでは代表的な政党、すなわち 「自由党」 「立憲改進党」 その系列の政党についてまとめていきます。

ダイアグラム, 概略図  自動的に生成された説明

政党は離合集散を繰り返し、名前を変えて旧政党の性質を引き継ぐということがよくあります。さらに、名前が似通っているので区別が大変です。

しかし、このように政党の変遷を目に見える形にすると、覚えやすくなるかもしれません。

さて、戦前の政党の変遷は 「立憲政友会とその対抗勢力の変遷として理解するのがよい」と言われることがあります。

その理由として政党の分裂が最も少なく、一番政府と近い位置にあるということが考えられます。

自由党は、一時的に 進歩党(旧立憲改進党)と融合して憲政党となったものの、やがて旧進歩党勢力と分裂し、憲政党を経て 立憲政友会になります。

一方で、 憲政党から分離した 旧進歩党派の憲政本党立憲国民党になったのちに分裂・融合、名称変更が起こるなど変化が多いことが分かります。

さらに、 立憲改進党は自由党に対抗するために組織された政党で、その性格を引き継いだ下流の政党は「自由党(のちの立憲政友会)の対立勢力」とみなすことができます。

このような単純な対立構造を作ることで時代の流れが理解しやすくなると言えそうです。各党の変遷を横向きに見ていくだけではなく、 時代ごとに縦に見ていくのも重要です。

そうすることで、同時期にどの政党が対立して、どの政党が協力していたのかを知ることができます。

例えば、

  • 自民党(憲政党)と進歩党(憲政本党)は対立していた
  • 第一次護憲運動では 立憲政友会 立憲国民党が中心勢力だった
  • 第二次護憲運動では 立憲政友会 革新倶楽部 憲政会が中心勢力だった

など時代背景と共に、その時代の主要な政党を確認しましょう。

また、この「各党の変遷」の表を見て特徴的な政党が 革新倶楽部です。 旧進歩党系の立憲国民党から分裂して成立した政党でありながら、立憲政友会に融合しています。

この流れを理解することで、より政党への理解が深まるはずです。

なお、この「立憲国民党」→「革新倶楽部」→「立憲政友会」のルートに乗って活動していた人物が、第一次、第二次ともに護憲運動をした 犬養毅です。

それぞれの時点で所属している政党が違うという点で、この説明に一致しますよね。

革新倶楽部の変遷は犬養毅と関連させて覚えるのがいいでしょう。

政党の覚え方②各党に注目する

さて、既に「各党の変遷」「時代ごとの政党」を見てきましたが、「各党の特徴」を理解することも忘れてはいけません。

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このように 関連(対立)する政党を並べて各党の特徴を比較してみることがおすすめです。

特徴として何を挙げるかは各人に依存すると思いますが、以下の5つを基本に考えてみましょう。

  1. 政党の結成理由
  2. 政党の中心人物
  3. 政党の主張
  4. 政党の変遷
  5. 政党の解散理由

政党の結成理由については特に注目しておきましょう。政党を結成する前には、その契機となる事柄があることが多いです。

テスト前などにまとめておくと、各党の特徴の共通点と相違点などを簡単に比較できるので便利です。

政党の覚え方③歴史的事柄を関連させて覚える

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党ごとの比較だけではなく、 政治に関わる出来事同士を比較することも有用です。

既に軽く触れた内容ではありますが、第一次護憲運動と第二次護憲運動は特徴的でよく出題されるのでここでもう一度取り上げます。

第一次護憲運動は超然主義的な 桂太郎内閣の組閣に際し、宮中と政府の独立性を保持する目的で、立憲政友会 尾崎行雄 立憲国民党 犬養毅が中心になって起こした運動です。

一方で 第二次護憲運動は、ほとんどの閣僚を貴族院から選出するという清浦奎吾内閣に対し、超然内閣の出現であるとして護憲三派が反発したことがきっかけとなっています。

第二次護憲運動で中心となったのは 革新倶楽部では 犬養毅 憲政会 加藤高明 立憲政友会 高橋是清です。

年代や内閣は異なりますが、 いずれも超然主義に対しての反発運動であることが分かります。

また、その時代の主要政党も異なっているため護憲運動の中心となった政党や人物が異なるのもポイントです。

この時期の政治では超然主義な政府とそれに反発する政党という構造がよく見られます。

実は護憲運動以前に、 自由党と進歩党が連合を組んで憲政党となったきっかけにも 超然主義があります。

政府と対立していた政党は今までに述べたものに留まらず、例えば 日本社会党 日本共産党などの社会主義政党があります。

日清戦争後の労働運動の中で 幸徳秋水らが結成した 社会民主党に対して 治安警察法が発令され、 大逆事件では社会主義者らが弾圧を受けるなど歴史的な事件も起きています。

その後は社会主義者が身動きを取れない「冬の時代」が来ますが、第一次世界大戦の時代にロシア革命に影響を受け日本でも社会主義が再興し、 日本共産党が発足するという流れもあります。

このように時代背景を絡めて対立構造を見出すことで、出来事の論理性を掴み、体型的に政党を理解することができるでしょう。

まとめ

このように政党を単語としてではなく、他の政党や歴自事項と関連して覚えるといいでしょう。ただやみくもに詰め込んで限界があるため、少しでも効率的に暗記できるようにしましょう!

参考資料

Historia Mundi│162 政党の変遷 日本史ストーリーノート第16話
ベネッセ 教育情報サイト│定期テスト対策 高校地歴公民