日本史選択者必見!超効率的な鎌倉、足利、徳川将軍の覚え方

日本史では鎌倉時代から江戸時代にかけて多くの将軍を習います。

将軍は親戚関係にあることが多いので名前が似ていて、覚えるのが大変です。

しかし、大学受験のための勉強なら、すべての将軍の名前を覚える必要はありません。

この記事では鎌倉時代の将軍、室町時代の足利氏、江戸時代の徳川氏のうち、覚える必要がある将軍をピックアップして、覚え方のコツを紹介していきます。

鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府それぞれの将軍を順に見て、特徴を理解していくことから始めましょう。

日本史の将軍の覚え方

将軍の覚え方①鎌倉将軍

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鎌倉幕府の将軍は9代までおり、 源氏将軍 摂家将軍 皇族将軍に分類されます。

源頼朝と息子の 頼家と実朝までは、源氏の将軍です。4代、5代からは藤原姓であることからもわかるように、摂関家(藤原家)から迎えられた将軍です。

6代からの 皇族将軍は朝廷から迎え入れられた将軍のことを指します。将軍の出自が変わるタイミングでは跡継ぎ問題が絡んできます。

摂家将軍の始まりから執権政治の始まりとも考えられています。 摂家将軍から下の代は北条氏の力が増大したため、将軍にスポットライトが当たって語られることはあまりありません。

実際に高校の日本史の教科書でも補足的な扱いで書かれています。「宗尊親王が最初の皇族将軍」とたまに問われることがある程度です。

画像に赤字で書いてある源頼朝、源頼家、源実朝さえ覚えておけば十分でしょう。頼家と実朝は二人とも頼朝の子供なので、それぞれ「頼」、「朝」の字を順に引き継いでいます。

実朝は将軍の3代目なので「さねとも」の「さ」から3を連想して覚えてもいいでしょう。

頼家と実朝の時代には、御家人の力が強まっており、将軍の座をかけて争いが起きていたことも知識として得ておくと理解しやすいです。

御家人の北条時政は将軍の頼家を廃し、実朝を擁立します。将軍になった実朝は頼家の遺児に後に暗殺されます。

頼家、実朝、北条氏など時代の中心人物の関係性は覚えておきましょう。

将軍の覚え方②足利将軍

室町時代の足利将軍は15代までですが、 主に覚えるべき将軍は1代の尊氏、3代の義満、6代の義教、8代の義政、15代の義昭です。

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足利尊氏 鎌倉幕府の有力御家人だったものの幕府に背いて倒幕し、のちに反幕勢力であった後醍醐天皇とも対立し、 南北朝の動乱を引き起こした人物です。

足利義満 南北朝の動乱を治め、室町幕府を開きます。義満以降の時代は将軍と有力守護の勢力均衡が保たれていましたが、義教の時代に状況は一変します。

義教は将軍権力を強めるため 専制的な政治を行いました。義教は反抗勢力を討ち滅ぼすために永享の乱をおこしますが、 数年後に赤松満祐による嘉吉の変によって殺害されます。

結果的に将軍権力が弱体化したため、 守護家 将軍家 家督争いが起こります。それが 応仁の乱に繋がるのです。

応仁の乱が全国的に広まり戦国の争乱に至り、しばらく足利将軍は影を潜めます。

そのような状況下で 15代の足利義昭は織田信長に擁立されたという文脈で登場します。義昭は足利家最後の将軍である点でも覚えておきましょう。

このように見ると、幕府を取り巻く環境が大きく変化した時期の将軍が重要であると分かります。

尊氏は南北朝の動乱、義政は応仁の乱など、 一対一対応させて覚えるようにしましょう。

中でも覚えにくいのは6代の義教ですが、嘉吉の変で登場する赤松満祐という守護は重要な人物なので、関係性や事件の流れまで合わせて覚えましょう。

義教は自分の意思で将軍になったわけではなく、 クジで選ばれたという特殊な経緯を持っています。

そういったエピソードも知っているとキャラクター性をイメージでき、覚えやすくなるでしょう。

将軍の覚え方③徳川将軍

江戸幕府の徳川将軍は足利将軍と同じ15代までですが、覚えるべき人物は徳川将軍のほうが多いです。

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徳川氏は名前に「家」が付くことが多いですが、秀忠・綱吉・吉宗・慶喜の4人だけ「家」が付いていません。

この4人は歴史的にも重要なので、 まずはイレギュラーなこの四人の名前を覚えましょう

徳川将軍を流れで覚える場合、 「武家諸法度」の改訂の歴史と一緒に覚えるのが効率的です。

というのも、1615年に制定されたことで始まる 「武家諸法度」は、代替わりには決まって改訂されているからです。

「武家諸法度」が改訂されると 「〇〇令」という形で呼ばれることが多いです。

法令の名称と発布した将軍の名前は一緒に覚えておくとよいです。

また、法令からは時代の特徴が読み取れることがあるので、一緒に覚えてしまうと時代の変遷を捉えやすいでしょう。

秀忠は元和令。家康が南禅寺金地院の崇伝に起草させ、秀忠の名で発布した法令です。

家光は寛永令。大名に参勤交代を義務付けたことで重要な法令です。

家綱も「武家諸法度」の改定をしていますが、「〇〇令」の形で呼ばれていません。

しかし、武家諸法度の改定と共に 「殉死の禁止」など新たな命令を追加したことで有名です。

綱吉は天和令。この法令で、主君に対する「忠」、 父祖に対する 「孝」 「礼儀」による秩序が重視された点は重要なので覚えておきましょう。

この考え方は 文治主義と言い、儒教に裏付けられています。

この時代には儒教、神道、仏教が国内で発達したことと関連付けて覚えることができます。

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中期から後期にかけては、将軍よりも 将軍補佐の役割を担っていた人物の影響力が強くなることがあります。

ここで表にしたように6代の家宣から12代の家慶までは、実際に政治を動かしていた人と将軍が異なることが多いです。

この対応関係を頭に入れたうえで、実際の権力者をメインに覚えていきましょう。

ちなみに、 13代の家定の時代には将軍継嗣問題が起こるため、将軍をメインに覚えるのが大切になります。

家定には子供がいなかったため慶喜派と慶福派で対立しましたが、慶福派が勝利し、慶福が家茂と名前を変えて将軍になるという経緯です。

家茂の後に将軍になるのは慶喜なので、慶喜は一代越しに将軍になれたということです。このようなエピソードで覚えると順番も覚えやすくなるでしょう。


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