世界史のテストを一夜漬けで乗り切る効率的な覚え方を解説!

「明日世界史のテストだけど、ほとんど勉強できてない!」

「一夜漬けでどうにか赤点は回避したい!何かいい覚え方はないのか!」

こんな経験、一度はしたことある人が多いですよね。

もちろん一夜漬けはよい勉強法とは言えませんが、どうしても勉強する時間がとれなかったというときもあるでしょう。

世界史はいわゆる暗記科目なので、一夜漬けが比較的有効な科目です。

今回の記事では、世界史のテストを一夜漬けで乗り切りきるための効率的な覚え方をご紹介します。

一夜漬けは使える時間が限られているので、ただやみくもに暗記しようとするのではなく、ぜひ効率的なやり方で勉強してみてください。

一夜漬けの効率的な覚え方

1.流れを理解する

世界史は暗記科目ですが、 単純に単語を暗記するだけではテストで点をとれません

なかには単語を暗記しただけでも点数がとれるような問題もありますが、それは出題する側からするとあくまでサービス問題です。そのため、そのような問題は多くありません。

基本的には、 流れがわかっていないと解けない問題や、 出来事と出来事の因果関係がわかっていないと解けない問題がほとんどです。

(ただし実際にどんな問題が出るかは学校によっても全然違うので、過去問がある場合は必ず目を通して、出題の傾向を確認しておきましょう)

したがって、まずは暗記する前に歴史の流れを理解する必要があります。

具体的なやり方は、教科書や学校のノート、プリントを読み返すのが基本ですが、その際に 自分なりに文章を図式化するなどしてまとめながら覚えていくとインプットがより定着しやすくなります。

特別難しいものを作る必要はありません。 シンプルかつ簡単に図式化しましょう。たとえば、次のような感じです。

教科書の文章

「アッシリア帝国の滅亡後、新バビロニア王国、メディア王国、リディア王国、エジプト王国の4つの王国が分立することとなった」

イメージ

すべての文章を図式化する必要はありませんが、大事な箇所や流れが複雑なところだけでもこのように整理しながら読んでいくと理解が早くなります。

2.覚える

流れが理解できたら、次は覚える作業です。この段階が一番重要です。覚え方にはいくつかコツとやり方があります。

覚えるコツ①語はグループ化して覚えること

世界史の語を暗記するときは個別に覚えようとせず、 関連する語をまとめてグループで覚えることを意識しましょう。

たとえば、古代ローマの五賢帝の最後の皇帝を覚えるときは、「マルクス=アウレリウス=アントニヌス」という名前だけを覚えるのはNGです。

「ストア派」「哲人皇帝」「自省録」などの周辺のワードとまとめて覚えるといいでしょう。

世界史のテストでは、こういった周辺のワードが答えの手がかりになったりします。

答えになっている語自体は覚えられていても、周辺のワードを覚えられていなかったために回答できないということもよくあるので、まとめて覚えることを意識しましょう。

覚えるコツ②アウトプットを意識して覚えること

勉強方法には、読む、聞くといった受動的なインプットのやり方と、 書く、回答するといったアウトプットの方法があります。

記憶が定着しやすいのはアウトプットの方なので、暗記はアウトプットできる方法でやりましょう。具体的なやり方は後に紹介します。

覚えるコツ③地名が出てきたら地図帳を確認

世界史のテストでは地図問題も頻出です。 地名を覚えるときは地図帳で場所も確認するようにしましょう

ただし過去問で地図問題があまり出題されていない場合はやらなくてもいいです。

覚えるコツ④赤シートを使う

赤ペンで書いた字を赤シートで隠して回答していく方法という定番の方法です。

手軽にできますし、答えを口頭で回答すれば時間もかかりません。

時間の限られている一夜漬けには適切な方法と言えるでしょう。

ただし、記憶の定着度はそれほど高いわけではありません。

覚えるコツ⑤青ペン勉強法

「青ペン勉強法」という言葉を聞いたことはありますか? 青いボールペンでひたすらノート一面に書きなぐるという勉強方法です。

なぜ青かというと、 青は神経を落ち着かせて集中力を高めるという心理的な効果があるためです。また、手で文字を書くという行為も記憶が定着しやすいという研究データがあります。

青色が勉強に効果的という話はこちらで詳しく説明しているのでぜひご覧ください。

青ペン勉強法文字で書くぶん多少時間はかかりますが、 前述の赤シートより記憶に残りやすい方法と言えます。

赤シートでは覚えきれなかったところを青ペン勉強法でフォローするなどして、組み合わせるといいでしょう。また、中国史や朝鮮史などで漢字に不安がある人もぜひやってください。

 

覚えるコツ⑥エア授業(上級者向け)

エア授業は、自分が先生になったつもりで目の前に生徒がいると仮定して、授業を再現するという方法です。

この方法はある程度以上内容を理解できていないと難しいので上級者向けです。

ですが、 さまざまなアウトプットの勉強法のなかでも、記憶の定着度は圧倒的に高いです。

なぜなら 人に教えようとすることで、頭のなかの情報がおのずと整理されるからです。

また、教えるということは、その人自身が内容をしっかりと理解できているということが前提となります。そのため、うまく説明できない箇所がある場合、それは理解があいまいなところがあるということです。

そのようにして理解しきれていないところが明確になれば、そこだけもう一度教科書を読むなどして復習することができます。

これを繰り返していくと、理解が深まると同時に記憶が確実に定着していきます。

エア授業は慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、非常に学習効果の高い方法です。他の科目にも使えるので、ぜひ練習してできるようにしておきましょう。

ポイントは なるべく声を出してやることです。頭のなかでイメージするだけでなく、 実際に声を出して説明した方がさらに覚えやすくなります

効果的なアウトプットのやり方は他にもたくさんあります。こちらの記事で詳しく説明しているので気になる人はぜひご覧ください。

3. 寝る前に不安なところをピックアップ

大体の範囲が覚えられたら、最後は寝る30分ほど前から寝る直前まで、覚えづらかったところや不安なところだけピックアップします。

なぜ最後にこれをするかというと、 寝る直前に覚えたものは記憶に残されやすいという脳の仕組みがあるからです。この仕組みを利用して、苦手なところもカバーしておきましょう。

4. 睡眠で記憶を定着させる

徹夜で一夜漬けをしようとする人もいると思いますがおすすめできません。テスト前日は必ず睡眠をとりましょう。

睡眠が必要な理由は、テスト中に眠くなってしまうのを防ぐことだけではありません。睡眠には、勉強した内容をしっかりと定着させることができるという大きなメリットがあるのです。

脳の仕組みとして、起きている間に入力された情報は睡眠中に整理され、長期的な記憶として保管されるようになっています。

この過程がないままだと記憶は整理されず保管もされないので、すぐに忘れられてしまいます。これでは非常にもったいないです。

睡眠時間は一般的には7時間以上がベストと言われています。どうしても7時間は確保できない…!という人も 最低3時間は睡眠をとるようにしてください

テスト前に取るべき睡眠についてはこちらでも解説していますのでぜひ参考にしてみてください!

5. 起床〜テスト直前まで復習

朝起きてからテスト直前までのスキマ時間も有効に使いましょう。

寝る直前にピックアップした不安な箇所を見直すのもいいですし、赤シートで復習したり、地図帳を再確認したりするのもいいでしょう。

まとめ

ここまで、世界史の定期テストの一夜漬けの覚え方をご紹介しました。

さまざまな方法やコツをご紹介しましたが、すべてを実践できなくても大丈夫です。できるものをいくつかやってみるだけでも一夜漬けの学習効率は上がります。

世界史は一夜漬けでも対応しやすい科目なので、ぜひ最後まで気を抜かずにがんばってください。